筆者自身、1年制の製菓専門学校に通い、卒業後に製菓衛生師試験を受験しました。
この記事では、
- パティシエを目指して専門学校を検討している方
- 子どもを製菓学校に通わせたいけれど、学校生活がイメージできず不安な親御さん
そんな方に向けて、入学から卒業までの実習の流れを、実体験を交えながら紹介します。
目次
入学〜5月|まずは「基礎」と「衛生」から
入学式を終え、いよいよ専門学校生活がスタートします。
最初に学ぶのは、意外かもしれませんがお菓子作りそのものではありません。
衛生管理の徹底
まず叩き込まれるのが、食品を扱う人にとって最も重要な「衛生」です。
- 正しい手洗いの方法
- コックコート・帽子の着用ルール
- 清掃や身だしなみの意識
一見地味ですが、小さなことを毎日きちんと続けられる力は、現場に出てから大きな差になります。
実習の基礎
実習では、以下のような道具・機械の基本を学びます。
- 器具の役割
- オーブンや業務用ミキサーの扱い方
- スケールの使い方と正確な計量
機材はお店によって違いますが、計量の重要性だけはどこでも共通です。
個人的に一番伝えたいことは
**「計量がいちばん大事」**ということ。
計量ミスは、想像以上に悲惨な結果になります。
グループ実習では、誰か一人のミスで班全員が失敗することも…。
自分の作業が、先輩・同期・後輩の仕事につながっている
そう意識して実習に取り組めると、成長スピードがまったく変わってきます。
作るお菓子
- サブレ
- マドレーヌ
- パウンドケーキ
など、基本的な焼き菓子が中心です。
生菓子の土台になることも多いため、焼き菓子をしっかり作れるようになることはとても重要です。
5月〜7月|材料の役割を深く知る
この時期は、お菓子作りの理論面を重点的に学びます。
- バター生地の基本
- スポンジ生地
- 卵や砂糖が果たす役割
サブレやパウンドケーキでも、配合や仕込み方法の違いを比較しながら理解を深めていきます。
実体験
この頃は、
- オーブンの使い方
- 業務用ミキサーの操作
- 現場の空気感
に慣れていく期間でもありました。
「プロの厨房で作業する感覚」を、少しずつ身体で覚えていく時期です。
7月〜9月|冷やし菓子と凝固剤
夏に入ると、冷やし菓子が中心になります。
- ババロア
- プリン
- ムース
- ゼリー菓子
アガーや寒天など、凝固剤の特性や扱い方を学びます。
実体験
ゼリー菓子は特に、計量誤差が致命的なお菓子です。
ちなみに、
僕の班はシャバシャバで固まりませんでした(笑)
こうした失敗も、今思えば良い経験です。
9月〜12月|スピードと仕上げの精度
この時期から、難易度が一気に上がります。
- タルト生地の仕込み
- 果物を使ったホールケーキ
- 仕上がりから逆算した段取り
さらに、作業スピードも求められるようになります。
クリスマス前には、
- ショートケーキのナッペ(表面をきれいに塗る技術)
- テストや課題
もあり、かなりハードな時期です。
実体験
ここで本気でおすすめしたいのが、放課後練習。
- ショートニングを使ったナッペ練習
- 絞りの練習
これらは量をこなさないと絶対に上達しません。
正直、専門学校の時にもっとやっておけばよかったと今でも後悔しています…(泣)
1月〜3月|卒業制作
最後は、これまでの実習を活かした卒業制作です。
- 班での商品開発
- 原価計算
- コンセプト設計
実体験
僕の学校では、
- 班でのウエディングケーキ制作
- デザイン・構成を一から考案
- 商品2品の開発
- 販売を想定した原価計算とプレゼン
などを行いました。
「作る」だけでなく、売る視点を学べたのは大きな経験でした。
まとめ|専門学校の1年は、濃くて忘れられない時間
今回は、1年制の製菓専門学校の年間の流れを紹介しました。
初めてコックコートに袖を通したときの、
「ここから始まるんだな」というワクワク感は、今でもはっきり覚えています。
これから専門学校を目指す方、
進路に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。


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